キャラが反転しても、一度抱いた「好意」は続く
「人間の感情の1つである『好意』には『惰性』があるからです。日常でよくある例は、すでに冷めてしまっているにもかかわらず、結婚もせずにダラダラと交際を続けるカップルが典型例です。それと同じで、人間は、いったんは好意を抱いた芸能人に対しては、例えキャラクターが正反対になったとしても好意を抱き続けます。その芸能人が犯罪者にでもならない限り、嫌いになることはないのです」
加え、これとは別に「変化への耐性は男女で異なる」という男女差も影響するという。
「男性は好意の対象の心変わりを非常に嫌いますが、女性にはある程度の耐性があります。また、女性は男性よりも変身願望が強いので、豹変した島崎さんを見て、『自分も変われるのではないか』という幻想を抱きます。つまり、今回の島崎さんのキャラの反転によって、『塩対応』を好んでいた男性ファンは脱落するでしょうが、その一方で、島崎さんには基礎的な支持層の女性ファンも存在する上、新たな開拓も可能。さすがに、以前は『塩対応』をしていたことから新たな男性ファンの獲得は難しいでしょうが、それでも、差し引きの結果でファンが増えれば儲けものです」
思えば、かつて「こりん星からやってきたお姫様」という「設定」だったタレントの小倉優子さん(35)も、2010年2月に「こりん星はなくなりました」と突如宣言。その後は結婚・出産・再婚を経て、今や立派なママタレである。芸能人の「キャラの反転」は、自らのステージを上げるための「通過儀礼」なのかもしれない。
(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)