フリーアナウンサーの古舘伊知郎氏(64)が2019年4月3日に放送された情報番組「ゴゴスマ」(TBS系)に、水曜日のコメンテーターとして初出演した。
キャスター業や司会業の印象が強い古舘さんだけあって、同番組のコメンテーターを務めることが分かった3月29日には、各メディアは古舘さんが初のコメンテーター業を務めるとして大々的に報道。このため、古舘さんが同番組に初出演する4月3日には多くの視聴者の注目が同番組に集まった。
「全く慣れない。立ってる方が気が楽です」
3日13時55分、同番組が始まり巨人の長嶋茂雄・終身名誉監督(83)についてのVTRが流れた後にスタジオの様子が映ると、番組司会の石井亮次アナウンサーに続いて古舘さんの姿が画面に映し出された。石井さんから「古舘さんはコメンテーターという立場で......」と紹介された古舘さんは、「全く慣れない。立ってる方が気が楽です」と司会者としての性分を吐露。加え、同じくコメンテーターを務める松本明子さんから、「古舘さんには分からないことなんてないんじゃないんですか?」と持ち上げられると、「いきなり褒め殺さないでください」とほほ笑んだ。
ベテラン司会者らしい危なげない「返し」の後、古舘さんは同番組でコメンテーターを務めることになったいきさつについて、「石井さんが(下町ロケットの撮影の際に)呼んでくれたの」と説明。2018年10月期に放送された「下町ロケット」(TBS系)では石井アナと古舘さんが出演しており、その撮影の際に「出演交渉」が行われたことを明かした。
かしこまりつつも眼光が鋭かった古舘さん
すると、古舘さんは撮影中に話が膨らんだ件について、
「(話は)ものすごく盛り上がったんですけど、内心、『石井君は調子いいやつだな』って。ものすごく(話し方が)軽快だって(思った)。だから、『今日、緊張する』って(番組開始前に)言ってたけど、嘘なんでしょ?」
と、その詳細を暴露。すると、石井アナはあたふたしつつ、「いや、ちょっとこの辺の見抜き方がいやらしいんですよ」と、心の中を「見透かされた」ことを公表。かしこまりつつも目をぎらつかせていた古舘さんに目を合わせることが出来ないままタジタジな様子を見せた。
その後も、長嶋名誉監督が現役時代に出場した天覧試合のラジオ中継の録音を「丸暗記してます」と明かすと、その内容を暗唱。また、3月17日に亡くなった内田裕也さんが若かりし頃、内田さんのコンサートにゲストとして急遽出演が決まったのが羽田空港のトイレでのことだったこと、及びその様子の会話内容を再現するなど、時折、番組の主導権は古舘さんの元に。石井さんを翻弄しつつ、コメンテーターとしての「古舘節」を見せつけるなど、華々しいデビューを飾った古舘さんには、視聴者から「石井さんと古舘さんの掛け合いが面白かった」などの絶賛が相次いだ。
石井アナを食いつつも、コメンテーターとしての役割を十分に果たした古舘さんの話術に感心した視聴者は多かったようだ。
(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)