「時空を超えたスケールを感じさせる選定」
その上で、万葉集と文選で8文字のうち5文字が共通していることを紹介しながら
「明らかに、オマージュとして、当時の知識人は必ず、こうした歌が編み込まれた文選を暗記、勉強していたと思う。その意味では、『日本の万葉集による』という一方で、『漢籍による』ということも言える」
などと分析。複数の典拠を共存させたとみられる新元号選びのプロセスに驚嘆していた。
「これまでの伝統を守ったということで、日本の知の集大成というか、こうしたことに造詣の深い知性の結集だと思うし、加えて、漢字文化という中国、朝鮮半島、日本という北東アジア全体をつなぐような、時空を超えたスケールを感じさせる選定だと思う。(「令和」が)広く国民の中に受け入れられることを期待したい」
(J-CASTニュース編集部 工藤博司)