人気漫画『コブラ』などで知られる漫画家・寺沢武一(ぶいち)さん(64)がツイッターに不謹慎な動画・画像を投稿したとして、寺沢プロダクションが釈明に追われる事態が起きた。
「自身の恥となることを承知で、その動画、写真を投稿するという行為に至りました」などとしている同事務所。寺沢さんのツイッターアカウントを一時的に管理し投稿する形を取っており、説明は20連投に渡った。寺沢さんに何が起きていたのか。
A子さんが「某週刊誌」に売り込んだ、と説明
2019年4月3日未明、寺沢さんのアカウントにこんな投稿があった。「寺沢プロダクションです。寺沢武一に代わり、一部ツイートを削除しました。しばらくの間、本人に代わりアカウントを管理致します」。その約15時間後の同日午後、「過日寺沢武一が行ったツイートについて寺沢プロダクションより経緯等をご説明申し上げます」として20連投の釈明がなされた。
それによると、18年の数か月間、寺沢さんの手伝いとしてマンション別室の書斎に住み込んでいた「A子」という女性が大きく関わっている。A子さんは寺沢さんを7000枚に渡って「盗撮」のうえ知人に送信したほか、LINEとツイッターアカウントを乗っ取り、さらに睡眠薬投与などの危険行為にまで及んだとして、マンションから退去させた。
これを「逆恨み」したA子さんが「寺沢からセクハラ行為等を受けた」として「某週刊誌」に売り込んだと事務所は説明。同誌はA子さんによる盗撮画像・動画の提供を受けたという。事務所側は同誌の出版社に出向き、質問に答えるとともに記事掲載中止を要請した。
だが受け入れられなかったようだ。これが寺沢さんによる問題のツイッター投稿につながる。
「(編注:同誌は)記事の掲載を強行するようなので、自身の恥となることを承知で、その動画、写真を投稿するという行為に至りました」
寺沢さん本人は「この行為を後悔し反省をしております」という。寺沢さんが投稿した問題の動画・写真は、「A子が撮影し知人に送ったもので、それを当社の関係者が取得したもの」だとしている。