「大型内野手として期待出来る」
プロの球団関係者は「打撃に関しては頭一つ抜きん出ている。なんといってもリストが強く、スイングのスピードが他の選手とは全然違う。体格的には少し線が細い感じもするが、185センチの上背は魅力的ですね。打撃も必ずしも力任せのものではなく、打球に逆らわない打撃ができる。まだ成長段階なので、これから筋力がつき、体重も増えてくるでしょうし、大型内野手として期待出来る」と野手として高く評価する。
また、プロでの二刀流に関して前出の関係は否定的な見解を示した。「高校生のレベルではコントロールがいいし、変化球も切れる。それでも現時点で投手としてプロでやるのは現実的ではないでしょう。投げ方も野手のクセが抜け切れていない感がありますし。ただ、今大会の経験で夏までの間に大きく伸びる可能性はある。まだ伸びしろはありますし、高校生というのは2、3か月の短期間で急速に成長しますから」と指摘した。
石川の父・尋貴さんは、1989年優勝時の東邦野球部のメンバーで、親子で選抜優勝を達成。「今は夢のような時間です」と勝利の余韻にひたる石川。プロ注目の二刀流には、早くも春夏連覇の期待がかかり、その先にはドラフトが。石川の今後から目が離せない。