2019年9月20日に開幕するラグビーW杯日本大会の記念硬貨が、財務省造幣局(大阪市)から限定販売中、4月4日締め切りとなっている。
今回、限定発売するのが金貨、銀貨の2種類。金貨は額面で1万円(販売価格12万円)、銀貨が額面で1000円(販売価格9500円)というもの。銀行などの金融機関での引き換えは行われず、通信販売限定だ。
金貨、銀貨に「虹色発色」を採用
まず金貨だが「純金」で重さ15.6グラム、直径が26ミリ。流通する500円玉の直径が26.5ミリなので、サイズはほぼ同じだ。しかし500円玉は「ニッケル黄銅」を使用しており、重さは7グラム。見た目は同じサイズ感だが、純金だけに重量は倍以上だ。
一方の銀貨も「純銀」でできている。こちらは重さ31.1グラム、直径は40ミリと、現在の日本通貨にはないビッグサイズとなっている。
突出すべきは「虹色発色」という技法を使っているところだ。硬貨の表面に、文字通りレインボーカラーが施してあるもの。発行元の財務省担当者によると、
「造幣局発行の金貨では、初めて『虹色発色』を採用しました。また銀貨は表裏両面で『虹色発色』を使用していますが、両面に用いるのは初めてです。硬貨を傾けると、光の加減によって虹色がキラキラする仕上がりになっています」
という。
倍率は「数十倍程度だと聞いています」
デザインだが、金貨の表面にはラグビーW杯の優勝杯である「ウェブ・エリス・カップ」とラグビーボール、裏面にはワールドラグビー(WR)のトーナメントマークと日本代表のシンボルでもある「桜花」が刻まれている。
銀貨は、選手同士のタックルシーンとゴールポスト、裏面にはWRトーナメントマークと日本大会の開催都市名を刻印。両面で「虹色発色」が輝く。
金貨は1万枚、銀貨は5万枚の限定生産。財務省担当者によると、
「(取材した4月2日)現在の倍率は数十倍程度だと聞いています。今月4日締め切りなので、お求めの方は造幣局記念硬貨ホームページか、はがき(4日消印有効)でご応募ください」
因みに、ラグビー歴約30年の記者も、金貨と銀貨の両方に応募してみた。
当たるかな...という期待半分、両方、当たったら約13万円の出費...。う~ん、複雑な心境だが「4年に一度じゃない。一生に一度だ。」という大会キャッチコピーを胸に、ドキドキしながら発表を待っている。
(J-CASTニュース編集部 山田大介)