令和は「新天皇誕生日」も意識? 引用元の「令月」には「2月」の意味もあった

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   2019年4月1日に発表された新元号「令和」。発表の場となった菅義偉官房長官による記者会見では「令和」の由来について、万葉集の「初春の令月にして、気淑(よ)く風和(やわら)ぎ」から来ていると説明されたが、その中でも「令」の引用箇所となった「令月」について、ネット上で高い関心が続いている。

   その多くは、普段は「命令」など、堅苦しい雰囲気を漂わせている「令」の字に「良い」「めでたい」などの意味があることに驚くものだ。事実、広辞苑(第7版)の「令月」の欄には、「万事をなすのによい月。めでたい月」という解説があり、「命令」などの意味で使われる際とは全く違う意味で「令」が使われていることが分かるが、欄を読み進めてみると、第2義として「陰暦二月の異称」との記述があることが分かる。第1義とは打って変わって具体的な月を表わすこともあると示す記述であり、実に興味深いと言えよう。

  • 「令月」の解説が載っている広辞苑(第七版)
    「令月」の解説が載っている広辞苑(第七版)
  • 「令月」の解説が載っている広辞苑(第七版)

皇太子さまの誕生日は2月23日

   ところで、2020年からは新たに設けられる天皇誕生日だが、皇太子さまの即位により日付は2月23日となる。ここで気になるのが、「令月」の第2義が「陰暦二月の異称」である点だ。

   現在、日本で使用されている暦はグレゴリオ暦(太陽暦)であり、陰暦(旧暦)とは異なるが、それでも「2月」という共通項がある。皇太子さまが天皇を務める時代となる「令和」において、「令月」の第2義である「2月」にも由来しているとするならば、新たな天皇誕生日を意識した元号だと考えることも出来る。

実際、ネット上を見渡すと、

「皇太子殿下の誕生日、2月 (令月) なんだね。知らなかった。より一層いい元号じゃないっすか」
「令月は2月のことで、皇太子殿下の誕生日も2月だし、よく考えられているなぁ」

   と、皇太子様の誕生日を意識したのではないとの声もチラホラ。元号とは識者を集めて決められるものである以上、「隠された深い意味があるのでは?」と思いを巡らせてみるのも実に意義深いことではないだろうか。

(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)

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