新元号「令和」が発表された2019年4月1日、サラリーマン、OLの街として知られる東京・新橋のSL広場前は、昼過ぎから大混乱となった。
数千人が大挙、「押すな!」「やめろ!!」という怒号も
新元号「令和」が発表された同日正午過ぎ、新聞号外の配布場所として有名な新橋SL広場は、もみくちゃの大騒ぎとなった。
出るであろう新聞号外を手にしようと、普段の何倍もの人々が押し寄せ、身動きすら取れない状態。春休みの発表とあって学生はもちろん、サラリーマンやOL、お年寄りなどでごった返した。
そんな中、必死の思いで号外を手にした東京・町田市在住で、今春から専門学校に進学するという北圭人さんは、
「ちょうど春休みで、母親に『せっかくだから行って、もらってくれば?』と言われてきました。でも、こんなに人がいるなんてビックリ。押し合いになりすぎて、メガネが曲がっちゃいました。でも、これもいい思い出です! 号外はパウチして取っておきます!」
と、しわくちゃの号外を手に笑顔を見せた。
また、宮城県仙台市から遊びに来たという阿部汀(なぎさ)さん、木村麻衣さんの大学生は、
「3人で来たんですけど、1人、どこにいるか分からなくなっちゃった」
と困惑顔。しかし、号外を手にして、
「『令和』ってことは『R』で始まるんですよね。なんか、新鮮だし、かっこいい。(大学の)先生も『和の文字は入るんじゃないか?』って言っていたので、当たっててすごい!」
と満面の笑みで答えてくれた。