新元号「令和(れいわ)」をめぐって、アクセントはどこに置くべきかと戸惑う声があがっている。
令和に近い言葉で例えると、「冷夏」と同じように語頭を強調するか、「平和」と同じように平板に発音するかということだ。発音の仕方について内閣府に聞いた。
声優・諏訪部順一さん「ガイドラインも出して欲しい」
新元号が2019年4月1日に発表されると、ツイッター上ではこんな疑問が相次いだ。
「令和 アクセントはどうなる? 昭和も平板、頭高とありましたが」
「ニュース観てると令和のアクセントが頭の人と真っ直ぐ言う人と分かれてる」
「令和の読み方は頭高(レにアクセント)なんだね」
「令和のイントネーションたしかに気になる 平和と同じやと思ってたけど明治型なのかなあ」
「声」に関する仕事をする声優や俳優、アナウンサーからの言及も多く、声優・諏訪部順一さんは、
「新元号『れいわ』単体のアクセントは頭高でOKなのかな?それとも平板?尾高? このガイドラインも明確に出して欲しいところです、職業的に。明るく平和な時代になりますように」
と投稿して1万3000いいねが付くなど話題になった。俳優・鈴木亮平さんもツイッターで、
「新元号『令和』キリッとして素敵ですね!僕は好きです。ところで正しいイントネーションはどっちだろう。『明治』と同じ? それとも『平和』と同じ?」
とやはり気にしており、5000近くのいいねを集めていた。
「自由に発音していただいて構いません」、ただし...
会見で新元号を発表した菅義偉官房長官はやや語頭、その後談話を発表した安倍晋三首相も語頭にアクセント(冷夏や明治と同じ)を置いていた。そのため、「令和って安倍さんは頭高だったね、アクセント」「とりあえず菅さんのアクセントが当たりなのかな」と参考にする声も出ている。
実際のところはどうなのか。内閣府の担当者は1日、J-CASTニュースの取材に、
「『元号法』および『元号の読み方に関する告示』にもとづいて定めているのは、あくまでも漢字とその読み仮名だけであり、アクセント(イントネーション)についての決まりはありません。ですので、自由に発音していただいて構いません」
と答えた。どちらかが正しいのではなく、どちらでもよいというわけだ。
担当者は「参考までに本日、官房長官と総理が会見で発音したところでは、語頭にアクセントをつけていました」と付け加えた。その上で、
「出身地の言葉によってもイントネーションは変わり得ると思いますので、読み仮名さえ間違っていなければ発音の仕方は自由です」
と話していた。