グーグルの「炎上事案」も念頭に?
マイクロソフトは、13年には自社の検索エンジン「Bing」のトップページのデザインをグーグル風にしたり、15年にWindows Phoneの見た目がMS-DOSのようになる仕掛けを施したりと、様々な「いたずら」を試みてきた。これらが炎上につながったわけではなく、「ザ・バージ」では、今回の対応は「安全策」の一環だとみている。
グーグルが16年に行った企画では、メールを送信する際に「ミニオン」がマイクを落とす画像が添付される機能をGmailに実装。これがトラブルに発展した経緯がある。マイクを落とすという動作は「もう、これ以上話をするつもりではない」という意味を持つ上、メールを送った相手からは返信が受け取れないようになっていたこともあって、ジョーク機能を誤って使ってメールを送ってしまった人から苦情が殺到。グーグルは謝罪に追い込まれた。こういった他社の事例を警戒したのに加えて、ツイッターやフェイスブックといったSNSを介したフェイクニュースの拡散が問題視されていることも背景にあるとみられる。
(J-CASTニュース編集部 工藤博司)