春の選抜高校野球大会(センバツ)で、「美爆音」と呼ばれる習志野高校(千葉)の応援に近隣から苦情が入り、大会本部から音量を小さくするよう注意した問題に、インターネット上では賛否が渦巻いている。
ただ、大会規定には応援の音に関する取り決めがないとして、大会本部は「今後は働きかけをしない」と話す。同校も「次の試合も今まで通りに応援していく」という。
「そのまま続けて」「音が大きけりゃいいってもんじゃない」
「美爆音」は2019年3月28日のセンバツ第6日、2回戦の星稜(石川)戦(1-3)で響き渡った。習志野のアルプススタンドを埋め尽くす大応援団によるブラスバンド演奏は、テレビ中継でもはっきり分かるほどの大音量。ナインを盛り立てた。
だが、試合中にトラブルが発生。大会スタッフがアルプスに入り、応援団に注意した。日本高等学校野球連盟(高野連)センバツ大会本部の担当者は29日、J-CASTニュースの取材に、近隣住民から応援の音がうるさいと苦情が入ったため「音量を下げるよう要請しました。応援団もご対応くださいました」と話す。応援の音をめぐってクレームが入ることはあまり経験がないという。
珍しい一幕はインターネット上でも話題を集めた。ツイッターでは、
「美爆音はそれだけすごいということだ。腹に響く太鼓と重低音は、千葉マリンの椅子が震える位だそうだ。習志野の選手に力を与えるのは間違いないので、そのまま続けて欲しい」
「生活してる近隣の方には『美』ではなく、もはや騒音なのですね しかし、世知辛い世の中になったものですね」
「吹奏楽部の応援の演奏を聴くのもまた甲子園の醍醐味。そんなのに苦情してたらまたつまらん世の中になってしまうだろう」
と大音量の応援の継続を望む声が多数あがった。一方で、
「相手チームにも影響が出てるんだったら音量下げた方がいいんじゃね?ブラバンも音が大きけりゃいいってもんじゃないよ」
「野球がメインなんだから応援はメインではないし......って正直思うけどね。習志野の応援がかっこいいのは勿論分かってるけど、威圧的な応援である事も間違えないし楽器の数の上限とか何年か後には決められそう」
「習志野のブラバンの爆音は半端なかった。テレビで見てるのに何でこんなにくっきりはっきり聞こえるの?どんだけ音出しとんじゃって思ったもん」
など、制限したほうがいいとの意見も少なくなかった。