よりファイトマネーの見込める日本に...
井岡は復帰後、2試合を行ったが、1試合目はノンタイトル戦で2試合目が世界戦ながら王座決定戦。日本での知名度は抜群の井岡も海外では無名に近い存在。関係者によると、マカオでの試合は興行的にはかなり厳しかったという。また、このことから海外を見切り、よりファイトマネーの見込める日本に復帰したのではないかと指摘する。
これまで井岡の試合の多くをTBSが放送してきた。今後もこの関係が続くとみられ、TBSの放映権料が井岡にとっては大きな収入源となる。視聴率でいえば、これまでも安定した数字をたたき出している井岡だけに、不安材料は少ないが、問題となるのは集客だろう。プロデビュー以来、大阪府立体育会館を「ホームグラウンド」とし、プロ25戦のうち21試合を関西圏で行ってきた。だが、今回移籍したジムは埼玉にあり、首都圏での試合が多くなると見込まれ、その際の集客が大きな課題となるだろう。
大阪から米国へ。そして今度は関東に主戦場を求める井岡。年内にも世界4階級挑戦が実現しそうな気配を見せている。