猛虎復活のカギを握る選手は...
そして野口氏が4位に予想するのが阪神。昨シーズン、17年ぶりとなるリーグ最下位に沈んだ阪神は今シーズン、矢野燿大監督(50)の初陣となる。投手に関しては、オリックスからFAで西勇輝投手(25)を獲得し、中日から自由契約となったオネルキ・ガルシア投手(29)、元メジャーリーガーのピアース・ジョンソン投手(27)が新加入し厚みが増した。
「今年の阪神は投手がいいですね。新たに加わった西選手、ガルシア選手は期待できます。先発、リリーフ陣もいい。あとは大山選手がどれだけ成長するか。大山選手の成長しだいでは十分、Aクラスを狙える力はあると思います。オープン戦の終盤にチームの打線が上向いてきましたし、開幕戦からいけると思います」
野口氏が5位としたのがヤクルト。昨シーズンは首位広島に7ゲーム差をつけられながらもリーグ2位を死守。山田哲人内野手(26)、ウラディミール・バレンティン外野手(34)、雄平外野手(34)と、重量打線がズラリと並ぶ。課題となるのは投手陣か。
「ヤクルトの打線はDeNAと並ぶセ・リーグのツートップですが、打ち勝つのも限度があります。今年は投手陣の上積みが感じられませんし、小川選手も苦しい。そうなると近藤選手や石山選手にかかる負担が大きくなってきます。そのような状態で去年のような活躍ができるか。疲労が蓄積されていきますから」
野口氏がリーグ6位と予想したのが中日。今シーズン、与田剛監督(53)が新たに指揮を執ることになる中日は、春季キャンプで松坂大輔投手(38)がファンとの接触で右肩を痛めるアクシデントに見舞われる不運が。松坂の離脱により貴重な戦力を失い、打線も湿りがち。オープン戦では12球団ワーストの打率.218を記録し、不安を抱えたままの開幕となりそうだ。
「中日のキャンプを見させていただきましたが、投手陣がさみしいと感じました。目を引く投手がいないと。打撃のチームとはいえ、投手陣の弱さが目につきました。松坂選手の離脱がチームに与える影響は決して小さくはないと思います。松坂選手が作ってきたムードもあるでしょうし。今年の中日は我慢の年になりそうです」
野口氏の予想は以上のような順位となったが、野口氏は今シーズンのセ・リーグは、広島、巨人、DeNAの「3強」になるとの見解も。また、今回の予想では広島を1位としたが、展開次第ではDeNAの優勝の可能性もあるとみている。
「DeNAはマツダスタジアムでの広島戦に強い。この直接対決の成績次第では、DeNAの優勝もあると思います」と締めくくった。