「今世紀最大に笑った」「面白すぎて何度も見てる」――。中古書籍大手「ブックオフコーポレーション」のテレビCMに、中毒者が続出している。
子役タレント・寺田心(こころ)さん(10)の演技力がキラリと光り、同社は「天才だった」と称える。
YouTubeでは累計200万再生、SNSでも大人気
CMは2019年3月21日から、関東・中京エリアでオンエア中だ。
ブックオフでは本以外の商品も扱っている点を訴求すべく、寺田さんを店員役に起用して4パターン制作した(ウェブ限定CM含む)。
放送発表のリリースでは、CM監督の言葉として「寺田心さんにお客さんの感情を代弁してもらうというアイデアを思いつきました。寺田心さんの新しい引き出しも見れて、目立つCMになるんじゃないかと思っています」と紹介。
寺田さん本人は「いっぱい練習しました。現場で演技をして、スタッフの皆さんが笑ってくださったので、嬉しくなって、もっともっと笑って頂けたら!とつい調子に乗ってしまいました」と無邪気なコメントを寄せている。
CMはユーチューブでも公開され、累計200万再生以上(28日現在)と注目を集める。なかでも「心を読める心くん」編がSNSで大人気だ。寺田さんが目の前の客に「今、こう思いましたね」と切り出し、抱腹絶倒しながらこう話す。最後の「って」で真顔に戻る。
「ブックオフなのに本ねぇじゃ~ん、ハハ。フィクションは本だけにしとけよ~......って」
「すごいやん心くん」編でも、同じ構成で「今、こう思いましたね。冗談よしてや~、ブックオフが服とか売るってフックオフや~ん、アハハハハハ......って」と演技した。ネット上ではパロディー作品なども相次いで作られている。
監督「泣いてください」寺田さん「ちょっと待ってください」
ブックオフの広報担当者は28日、J-CASTニュースの取材に「今月末で放送は終了ですが、短い時間でこれだけの反響をいただいたのはありがたいです。寺田くんの演技力と、クリエイティブの方々の狙いが功を奏しました」と満足げだ。
寺田さんを起用した理由は「全国で親しまれているのと、高い演技力があるため」と話し、 感想を聞くと、「撮影に立ち会った同僚の話では、『本当に天才だった』の一言でした」
特に印象的だったのは、「本ねぇじゃん」「冗談よしてや」編で涙を流す場面だという。
「撮影では目薬を使わなかったのですが、監督が『泣いてください』と言うと『ちょっと待ってください』と少し間をおいてすぐに泣きの演技に入られました。子役というより俳優の一面を見て、同僚は『びっくりしました』と言っていました」(広報担当者)
(J-CASTニュース編集部 谷本陵)