玉木氏「野党のまとまりを作る努力をしていきたい」
立憲の発足とほぼ同時期に行われた17年10月の衆院選では、希望の党が民進党出身者の候補者を立てた選挙区については、立憲は候補者を立てなかった。枝野氏は次の衆院選については、
「その後の政治状況の中で、我々は野党第1党という立場を与えていただいている。その立場からは、政権を担いうる候補者をしっかりと擁立する責任も負っている」
として、この方針を撤回。衆院選の小選挙区での野党間の候補者調整について
「もしそういったことが将来可能であるならば、それは望ましいと思っているが、その前に各政党の責任として候補者を擁立できる、すべきということについては、各政党の責任として自前の候補を立てる努力をするのは当然」
などと述べ、調整が後手に回る可能性もありそうだ。
立憲が掲げた「方針」を引き抜き工作の一環とみる向きも多い。実際、3月27日に行われた国民民主党の玉木雄一郎代表の会見では、記者から
「これは、暗に『国民民主党の議員さんも立憲に来たいならどうぞ』と受け止められる」
という指摘が出た。玉木氏は、
「他党の発表された方針にコメントは差し控えたいが、野党は力を合わせて連携して、あの巨大な与党にどうやって向き合っていくのか。参院(選)までの時間も限られてきたので、それこそ全力で力合わせに汗をかいていかなければならないし、私自身は、とにかくできるところから、野党のまとまりを作る努力をしていきたい」
などと述べた。
(J-CASTニュース編集部 工藤博司)