衆院議員で日本スケート連盟副会長の長島昭久氏(57)が、フィギュアスケート世界選手権で羽生結弦選手(24)の演技後に起きた事態についてツイッターに投稿した内容を謝罪した。
羽生選手のフリー演技後、客席からは恒例の「プレゼント投げ込み」が大量にあった。だが、その片付けに時間がかかるあまり、次の選手に「迷惑」がかかるのではないかと一般ユーザーが投稿すると、長島氏は「大事なご指摘に感謝」などと返信。円滑な大会運営を考えてのものだったようだが、羽生選手ファンの行動に苦言を呈したと一部で受け取られてしまっていた。
チェン選手の演技が「せめてもの救いでした」
さいたまスーパーアリーナで開催された世界選手権。男子フリースケーティングが行われた2019年3月23日、表彰式に参加するため現地観覧していた長島氏はツイッターで、
「超満員のスダンドは、羽生結弦選手の圧巻の演技に大爆発。リンクへ投げ込まれたプーさん山を片付けるのに、ちびっ子スケーター達が大わらわ」(原文ママ)
として動画を投稿。プレゼント回収にてんやわんやのリンク上の様子が撮影されている。
その後、動画を見たツイッターユーザーが「ここまで来ると、次の選手への多大な迷惑になるのでは?? 運営側も日本スケ連も注意喚起をしても良い頃だと思います」との意見を寄せた。長島氏はこれを引用しながら、
「大事なご指摘に感謝。連盟としても、ファンの皆様の選手に対する激励のお気持ちと、競技の公正かつ円滑な遂行とのバランスを真剣に考えねばならないと感じました」
との見解を投稿した。さらに、
「次に滑走したネイサン・チェン選手が心理的・物理的な影響をものともせずに完璧な演技を見せてくれたことが、せめてもの救いでした」
と続けている。
内容を見るに、長島氏はユーザーの意見を受け止め、円滑な大会運営を図ろうとしたようだが、文中の表現が一部の怒りを買った。特に羽生選手の直後に登場したチェン選手の演技を「せめてもの救い」としたことが、羽生選手ファンによる大量のプレゼント投げ込みについて遠回しに苦言を呈したものと受け取られたのか、
「『公正な遂行』、『せめてもの救い』と表現するとは。言葉では『激励のお気持ち』と言いながら、まるで邪魔のようにお話するのですね。他の国での大会を参考してみてはどうでしょうか」
「せめてもの救い??? もう少し言葉をお選びになった方が良いと思われます。 公式アカウントを持った、公人なのだから」
「高いチケット代を払って見に来るファンをここまで、貶めるとは!」
などと不快感を示す声が続出した。