カブス田沢を縛る「田沢ルール」 「マイナーより即日本球界」無理なワケ

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「マイナーで埋もれてしまうのはもったいない」

   一度は契約を解除されたとはいえ、田沢の力が衰えたとみる関係者は少ない。実際、オープン戦では6試合に登板して許した安打は2本のみ。5回3分の2を無失点で切り抜け防御率は0.00で健在ぶりを見せていた。中継ぎ、リリーフ要因として貴重な存在であり、田沢に興味を示す日本の球団もあるだろう。だが「田沢ルール」がある限り、即時の日本球界復帰は叶わない。

   日本の球団関係者は「田沢選手の即時の日本復帰が可能なら手を挙げる球団はあるでしょう。投手不足にある球団は多いですから。ただ、メジャーに行った経緯が経緯だけに、球団の首脳陣の中には拒絶反応を示すものもいる。田沢選手がメジャー入りした時は球界で大きな問題になりましたし。それにしても、このままマイナーで埋もれてしまうのはもったいない。個人的にはそろそろルールを見直してもいいかと思います」と田沢の日本球界復帰について言及した。

   近年ではMLBに移籍する選手が増える一方で、キャリアの最後を日本球界に求める選手も多い。中日の松坂大輔投手(38)のように成績だけではなく、その人気から観客動員に貢献する選手も。日本球界からMLBへの移籍に関しては、ポスティングシステムの導入など、オープン化に向けて制度の見直しがなされてきた。変わりゆく日米球界の中で、10年以上も前に設けられた「田沢ルール」は今もなお田沢を縛り付けている。

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