出版不況なのに...? 大日本印刷「就職人気」9位に急上昇した理由

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当の大日本印刷に聞いてみると...

   こうした状況下で今回、大日本印刷がランキング・トップ10に入ったことについて、どう分析しているのか。J-CASTニュースが、ランキングを発表した学情に話を聞いた。同社の執行役員、乾真一朗氏は、出版業界の人気上昇も含めて、

「コンテンツ・ビジネス、特にデジタルやIT分野の仕事に興味や関心を持つ学生が増えている印象です」

と語った。今回のランキングの上位100社を見ると、登場する出版大手4社はいずれも順位を前年より上げており、中でも講談社は13位(前年23位)、KADOKAWAは14位(同28位)と、トップ10目前まで迫っていた。

   乾氏はさらに、電子書籍やVR(仮想現実)といった、出版や印刷業界のデジタル・IT面での取り組みが、若い世代にとって身近に感じられているようだと指摘。会社側の採用の取り組みとしても、上位の社では、こうした先端の技術や取り組みに力を入れている、というアピールに熱心であることも奏功したとみている。

   当の大日本印刷はどう受け止めているのか。J-CASTニュースの取材に対し、同社の人財開発部は、今回のランキングでトップ10入りした感想について、

「とてもうれしく思います。順位に一喜一憂せず、これからも粛々と取り組みを進めていきます」

と回答した。ここ数年の急上昇の理由について質問すると、

「弊社の幅広い事業領域や、新規事業への取り組み、働き方改革活動など、毎年少しづつではありますが、学生さん達に知っていただくことができた結果だと思っております」

との分析を示した。

   同社には大きく分けて3部門の事業領域があり、出版関連事業を含む情報コミュニケーション部門のほか、生活・産業部門、エレクトロニクス部門がある。新規事業としては、ライフサイエンス分野への取り組みを強化しているという。

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