JR西日本の一部エリアに導入されたQRコード付き案内表示板が、利用者から不評を買っている。
スマートフォンでQRコードを読み取ると運行情報などがわかるサービスだが、利便性をめぐり注文がついている。
「会議で誰も止めなかったのだろうか」
JR西日本によると、案内表示板は2019年3月16日から琵琶湖線、JR京都線、JR神戸線などの路線の一部の駅に設置された。表示板には、駅情報(時刻表・バリアフリー情報)、列車運行・走行情報、停車駅案内などをウェブサイトで確認できるQRコードが貼ってある。
しかし、見たい情報にたどり着くのに手間取るとの意見が寄せられている。例えば「駅情報」では、表示板設置駅の情報が見たいとのニーズが高いとみられるが、QRコードを読み取ると鉄道全般の案内ページにたどりつく。駅情報を見るには、駅名を入力して数ページ遷移する必要がある。そのほかの項目も各駅には最適化されていない。
利用者が3月中旬、ツイッターで不満をつづると広く拡散され、「顧客目線ゼロ」「会議で誰も止めなかったのだろうか」と批判的な声が上がった。
J-CASTニュースの取材に応じた別の利用者も「少し手間であると感じた」と感想を漏らし、 「『駅情報』は各駅ごとに別のQRコードを用意する、『列車走行位置』は路線ごとに別のQRコードを用意するなどした方が良い」と要望した。