江崎グリコも「シンバイオティクス」に注目
製菓大手の江崎グリコもシンバイオティクスの効果に期待する。同社は独自のビフィズス菌「BifiX(ビフィックス)」と水溶性食物繊維の一種「イヌリン」が入った飲料を使って臨床試験を行い、BifiX単体よりもイヌリンを組み合わせることで腸内ビフィズス菌が増加するとの結果を得た。
セミナーで登壇した江崎グリコ健康科学研究所の馬渡隆氏は、「BifiX単体だと菌の増殖に個人差があり課題だったが、シンバイオティクスは個人差を超えて腸内環境を改善する手段になりえることがわかった」と期待を込める。
馬渡隆氏
同社は研究結果を踏まえ、主力のヨーグルトブランド「BifiXヨーグルト」を3月25日から全面改良する。従来商品に食物繊維を加え、健康面でのサポートを強化した。
リニューアルされた「BifiXヨーグルト」
江崎グリコマーケティング本部の齋藤康雄氏はJ-CASTニュースの取材に、「30~50代の健康意識が高い方をターゲットにしました。仕事などで忙しい方に日々の手軽な健康予防として購入してもらえれば」と話す。