「そこ(アマチュア野球)には興味がありますね」
プロ選手の指導者には興味を示さないイチローだが、「それは小さな子供なのか中学生なのか高校生なのか、大学生なのかわからないですけど、そこには興味がありますね」と、学生野球に関心を寄せる。自身も幼いころから野球に打ち込み、投手として甲子園のマウンド踏んだ経験もある。甲子園、日本のプロ野球、メジャーと、野球少年の夢であるすべての舞台を経験してきたレジェンドは、日本球界の底上げの必要性を感じているようだ。
イチローと面識のあるMLBの元球団職員は「イチローは性格的に今までの常識をきらい、その常識を壊して新たな道を進むという思考の持ち主。なのでこのままマリナーズのフロントに残り続けることはないでしょう。日本に帰ってきてもプロ野球のチームの指導者になるとは考えにくい。高校の野球部の監督として、甲子園を目指すというようなサプライズもあるかもしれませんね」と指摘する。
日米通算4367安打(日本1278、米国3089)を記録したレジェンドの引退には、国内のみならず全米からも労いの声が寄せられている。まずは引退の舞台を用意してくれたマリナーズにフロントという立場からの恩返しが先決だが、イチローの発言にもあるように将来的に日本のアマチュア野球に携わる可能性も十分。世界のイチローは引退してもそのスタイルを崩さず新たな道を開拓するだろう。