「イチロー流行語大賞取ってほしい」「流行語大賞、イチローが独占では?」「今日出たイチローの発言全部流行語ノミネートしていいレベル」...
イチロー選手が2019年3月21日深夜に行った引退会見での言葉が、「『現代用語の基礎知識』選 ユーキャン 新語・流行語大賞」(流行語大賞)に選ばれそうだと話題になっている。ツイッターではイチロー選手が会見中に連発していた「おかしなこと言ってます?」を筆頭に、複数の候補が挙げられている。
引退会見で「イチロー節」炸裂
イチロー選手の引退会見での最初の言葉は、「こんなにいるの?びっくりするわ」。深夜にもかかわらず多くの報道陣が会見場に待ち受けていたことに驚いたようだ。その後の質疑応答でも、ユーモアあふれる"イチロー節"を発揮し、最後は「眠いでしょ、皆さんも、ねえ。じゃあ、そろそろ帰りますかね」と締め、報道陣を気づかい、爽やかに会見場をあとにした。
印象的だったのは、たびたび放たれた「何かおかしなこと言ってます?」というフレーズ。報道陣の質問に応答したあと、少し間が空いた際に連発していた。「汎用性が高い」言葉であるとして、さっそくツイッターではこのワードを使った投稿が相次いでいる。
また、「元イチロー」を推す声も多い。セカンドキャリアについて聞かれた質問の中で、
「何になるんですかね。元カタカナのイチローになるんですかね。『元イチロー』って変だね」
「今日をもって元イチローになるんで」
などと発言した。野球監督については「絶対無理ですよ。人望がない」などと否定していたが、今後については未定だという。
2016年には「神ってる」が受賞
「ギフト」も有力候補のひとつだ。今年、米大リーグの開幕戦が7年ぶりに日本・東京で開催された。2月時点でこの日本開催を「大きなギフトですね、僕にとっては」と話していたイチロー選手。会見でも3月21日の試合が「大きなギフト」になったと話していた。
「最後は今まで自分なりに訓練を重ねてきた神戸の球場で、ひっそりと終わるのかなあとあの当時想像していたので、夢みたいですよ、こんなの。これも大きなギフトです」
また、この日が米大リーグ初登板となった元埼玉西武ライオンズの菊池雄星投手(27)が登板後の会見で、「イチローさんは日本でやることがギフトとおっしゃっていたが、僕にとってはイチローさんとプレーできた時間が最高のギフトでした」などと話していたこともあり、有力視されている。
そのほか、イチロー選手が会見で発した「後悔などあろうはずがありません」、イチロー選手引退による喪失感を表す「イチローロス」(または「イチロス」)、一連をひっくるめた「イチロー引退」などが候補として挙げられている。
野球関連では、2016年に「神ってる」が流行語大賞を獲得している。プロ野球・広島東洋カープの鈴木誠也選手(24)が同年6月に2試合連続サヨナラホームランを放つという神がかった活躍をし、試合後に緒方孝市監督(50)がその活躍を「神ってる」と賞賛したことに由来する。
例年通りであれば、流行語大賞は12月ごろに発表される。