途中交代で対戦チームからも拍手
20日に東京ドームで行われたアスレチックスとの開幕戦で、途中交代したイチロー選手。交代の際に、両チームの選手に拍手やハグで迎えられる姿が「引退するのではないか」と波紋を呼んだ。だが、試合後には「アメリカではよくある演出」などと話しており、引退説は消えたかのようにも思えた。
ところが21日に事態は一転、米大リーグ公式サイトが開幕第2戦の最中に、イチロー選手が引退する意向であることを伝えた。開幕第2戦も1戦目と同様、9番ライトでスタメン出場。この日は、第1打席がファールフライ、第2打席がセカンドゴロ、第3打席が見逃し三振、第4打席がショートゴロだった。
8回裏の守備にいったんつくも、監督から交代が告げられた。ベンチ前で菊池雄星投手をはじめとするチームメイトやスタッフに迎えられ、1人1人とハグを交わして、ベンチに下がった。対戦相手のアスレチックスの選手も立ち上がって拍手を送っていた。イチロー選手の現役生活が終わりを迎えた。試合終了後の会見では、これを念頭に置いて、「あんなものを見せられたら、後悔などあるはずがありません」と振り返った。