カーン氏が白井さんにタバコを勧めた真意は...
白井さんがリングに上がっていた1940年代後半から50年代にかけて、ボクシングの試合場は喫煙可能で、喫煙者はおのおの観客席でタバコをくゆらせていた。そのため試合会場が紫煙に包まれることもあり、リング上でもタバコの煙が漂っていたという。非喫煙者にとってタバコの煙が見えない敵となるケースもあり、煙対策としてカーン氏は白井氏に喫煙を勧めたという。ただ、カーン氏が勧めたのは本格的な喫煙ではなく、吹かす程度に留めろというものだった。
白井さんのケースは例外中の例外で、指導者が選手に喫煙を勧めたということはこれ以外に聞いたことがない。プロ野球選手においても、原監督のようなポロリ事件がない限り喫煙が表面化することはまずないだろう。ただ、原監督の場合、岡本の喫煙をあえてメディアの前で公言したことで、チーム内のその他の喫煙者をけん制したとの見方もあり、今後、本格的な禁煙令が下される可能性もありそうだ。