元横綱の貴乃花光司さん(46)がテレビ番組で、兄である元横綱・若乃花の花田虎上(まさる)さん(48)との思い出を語って、話題になっている。
ふたりは長年にわたり「絶縁状態」とされていたが、弟の発言を受けて、虎上さんもブログを更新。「いつか逢える日を楽しみに日々邁進してまいります」などと反応した。
入門直後、「お兄さんが近くにいてくれた」ことが支えに
貴乃花さんは2019年3月20日の「ザ・発言X〜勝負の1日」(日本テレビ系)に出演。これから絵本作家を目指すといい、「家族の愛」を題材にしたデビュー作を紹介する上で、「心に沈めていたものを、ちょっと表に出そうかな」と半生を振り返った。
番組では、父である初代貴ノ花(05年死去)をはじめ、母の藤田紀子さん、虎上さん・貴乃花さん兄弟について、当時の映像を交えて、貴乃花さん本人が振り返った。なかでも時間を割いたのが、虎上さんとのエピソードだ。入門直後、「両親」から「親方・女将」の関係になり、ホームシックになっていたとき、「お兄さんが近くにいてくれた」ことが心の支えになったと語る。
「すごく心配性で、常に私のそばにいて盾になろうとしてくれていたんですね。だから稽古にも集中できた」
現役力士として15年、親方として15年。ずっと「弱いところを見せられない」生活だったが、角界を去った今は「素の状態」のため、家族について語ることにしたという。ここ数年は退職問題などで、紀子さんがテレビ番組で息子について語ることも多かった。しかし当の本人は、「出なくていい。僕ひとりで耐えられるから」と感じていたとの裏話も明かした。