グーグルが2019年3月19日、新たなゲームプラットホーム「STADIA(スタディア、ステイディア)」を発表した。
ツイッターでは20日朝から「Stadia」がトレンド入り。大きな話題となるなか、ツイートには「おま国」なる単語がチラホラ目に付く。これは一体どういう意味なのか。
「ついにGoogleからおま国される時代がやってきたのだ」
STADIAは、ゲーム機にカートリッジを差し込むのではなく、クラウド上に置かれたゲームをストリーミングで楽しむサービスだ。対応機種はパソコンからタブレット、スマートフォンなど多岐にわたり、それぞれでのプレイを瞬時に行き来できる。YouTubeでのゲーム実況が容易で、視聴者とも同時プレイできる機能も。世界中に置かれたデータセンターで処理され、4K画質で楽しめるという。
2019年中にサービス開始の予定だが、スタート時の対象エリアはアメリカ、カナダ、イギリス、ヨーロッパのみ。残念ながら、日本は入っていないため、ツイッターでは、
「日本ではやらないんだ...」
「日本はやくローンチしてほしい」
「すごいな、早く日本に来ないかな」
といった感想が出ている。
そんな失望ツイートにまじって、ときどき出てくるのが「おま国」だ。検索をかけると、こんな悲痛な叫びが出てくる。
「安定のおま国」
「まーたおま国か」
「おま国されてるじゃねーか!」
「グーグルのプラットフォーム、おま国なんか」
「ついにGoogleからおま国される時代がやってきたのだ」
STADIA早期上陸を祈りつつも...
では、この「おま国」とは何だろう。ツイッターをさかのぼると、この表現は2010年12月ごろから登場。最初は、ゲームのダウンロード販売プラットホーム「Steam(スチーム)」に関係したスラングだった。Steamではゲームごとに、どの地域で売るか指定できるが、さまざまな事情から、たまに日本からのアクセスでは購入できないものがある。それを「お前の国には売ってやんねーよ」などと表現し、さらに略したのが「おま国」だ。
今回のSTADIAでは、現時点で「日本にはサービスを提供しない」と明示されたわけでなく、欧米先行なだけだ。しかも日本だけでなく、アジア各国も含まれていない。詳細は今後明かされるだろうが、早い段階で日本にも――。ゲーマーたちは、そんな思いを「おま国」に込めつつ、黒船上陸の日を夢見ている。