土砂運搬船を避けて移動の可能性も?
一方、自然保護などを訴える公益財団法人、日本自然保護協会は19日、J-CASTニュース編集部の取材に対し、日本政府に辺野古の埋め立て工事の即時中断を求める意見書を送ったことを明かした。同協会の意見書では個体Bについて、「西から東へと移動する埋立土砂の運搬船の影響を受ける可能性が指摘されてきた」などと触れている。土砂運搬船は本部地区で土砂を積み、北部を回って東へ移動するという。
同協会の安部真理子主任は19日、J-CASTニュース編集部の取材に対し、次のように答えた。
「事業者に聞くと、『ジュゴンにぶつからないように沖合10キロ以上遠くを通っています』というが、10キロというのは科学的根拠は全く皆無。個体Bの移動ルートとあわせて考えると衝突する可能性や、衝突まではいかなくても土砂運搬船を避けようと思ってどこかにいった可能性もある。(ジュゴンは)音に敏感なのでいろんな要因が考えられる」(安部真理子主任)
沖縄防衛局などの調査によると、個体Bは1月8日に古宇利島沖で確認されている。
(J-CASTニュース編集部 田中美知生)