「オタクのための黒歴史抹消計画」も
コレクションだけでなく、「データ」の整理も扱う事業者がいる。坂口司法書士事務所(愛知県春日井市)では、死後に向けてSNSなどのデータ消去や、コレクションの処分、寄贈、売却を代行するサービス「オタクのための黒歴史抹消計画」と、コレクションを友人に譲渡する「オタクのための戦友に託す黒歴史抹消計画」を展開する。
司法書士事務所としては「異例」のサービスとして16年10月に始まった。代表の坂口誓哉さんは取材に、「小職自身がオタク気質(と濁していますが、オタクです)ということもあり、オタク仲間との会話で死後について少々気になっていたところ、ツイッター等で自分の死後、友人に託すためにこんなものを作った等を目にしたことから、利益度外視でサービス内容を検討しはじめました」という。
現在、「オタクのための戦友に託す~」をメインに展開し、費用は5万円。問い合わせはあるものの、利用者はまだいないそうだ。坂口さんは、まんだらけの「生前見積」も踏まえ、「多くのオタクがさまざまなサービスを選ぶことができるようになってきているのは、とても嬉しく思います」とコメントした。
(J-CASTニュース編集部 谷本陵)