体操は日・独・仏の3カ国共同製作の器具を採用
昨年10月にカタールで行われた体操の世界選手権では、タイシャン社製の器具を巡る論争が起こった。中でも選手から批判の声が多かったのが床だ。同大会で採用された床は、その硬さゆえ反発が少なく、床のスペシャリスト白井健三(22)=日体大=はケガを恐れて難易度を下げて臨んだ。20年東京五輪の体操で同社製の器具の採用が検討されていたというが、各国の反発があったとみられ、日本、ドイツ、フランスの3カ国のメーカーが共同で製作する器具が採用されることになった。
今回、新たな畳を採用する目的のひとつは、畳の色を変えることで観客により見やすい環境を作ること。ただ、選手にとっては色ではなく、畳の質が大きな問題となってくる。8月に東京・日本武道館で開催される世界選手権での採用がすでに決定しており、中国製の畳対策が急務となる。