次々と出演作品のお蔵入りが決まるなど、いまだ波紋が広がり続けているピエール瀧容疑者(51)の逮捕。そんな中、とある記事に対し、ネット上で注目が集まっている。
スポーツニッポンは2019年3月15日、紙面で、「電気グルーヴ30周年集大成"内定"してたのに...ピエール瀧容疑者 紅白パ~」との見出しで記事を掲載。同記事は電子版でも配信されている。
昨年はSuchmosが9月に「内定」スクープ
記事の内容は音楽関係者からの話として、近年、ピエール瀧容疑者が「あまちゃん」「とと姉ちゃん」「64」、さらには現在放送中の大河ドラマ「いだてん」など、多数のNHKドラマに出演することで同局への貢献度が高かったと指摘。さらに、今年2月には紅白への登竜門ともされる同局の歌番組「SONGS」への出演を理由として、「『電気グルーヴ』が逮捕前の段階で、紅白に"内定"していたことが分かった」「大みそかのNHK紅白歌合戦への出場を確実としていたことが判明」「紅白出場への手形が切られた」としている。
同記事の反響は大きく、ツイッターで多数リツイートされるなどしているが、併せて、同記事への反応も続々と上がっている。中でも多いのが、「もし本当だとしたらこんな早くに紅白の内定が出ることにびっくり」と、NHK紅白歌合戦の出場者としてピエール瀧容疑者の名前が挙がっていることに驚くものだ。スポニチが言う、紅白の「"内定"」「出場確実」「手形」が、紅白の番組編成上のどのような段階を指すのかは不明だが、毎年誰が出るかで世間の話題をさらう紅白だけに、ネット上の反応は著しい。
その紅白だが、番組の放送そのものはもちろん、出場者決定や楽曲決定の段階でその都度ニュースになるのは年末の風物詩だ。ほかにも、NHKの公式発表以前に「○○が紅白出場決定!」など、事前にスクープが報じられることも多い。昨年で言うと、9月10日にスポニチが、「Suchmosが紅白出場確実」と報じ、事実、11月14日のNHKの出場者決定の発表の際、Suchmosの名前は確かに入っており、同グループは紅白への初出場を果たした。
報道は直前だったサザンだが...
また、昨年の紅白ではサザンオールスターズが特別枠で番組の最後に出場したことが大きな話題となったが、そのサザンについて、スポーツ報知は12月12日に、「サザンオールスターズ紅白出場へ!中継じゃない35年ぶりNHKホールで生歌唱」と報道。また、日刊スポーツは12月17日に「平成紅白サザンが締め、大トリ後の最終歌唱者に内定」と報道。事実、12月27日にNHKはサザンが特別枠で番組最後の歌唱者として出場することを発表した。
ただ、これらの報道の前に、サザンの紅白出場を予想する動きがあった。サザンの出場が正式発表される3ヶ月前となる9月後半、ネット上でサザンの紅白出場を予想する動きがあったのだ。きっかけは9月25日に、「Perfume」が大晦日の夜に横浜アリーナでカウントダウンコンサートを開催することが発表されたことだ。
大晦日夜の横浜アリーナといえば、サザンがカウントダウンコンサートを行うことが多く、近年では2014年と2017年はサザンが、また、2016年は桑田佳祐さんがカウントダウンコンサートを行っており(2015年はflumpool)、Perfumeがコンサートを行うとなるとサザンは同所でカウントダウンコンサートを行わないことになる。また、これらの所属事務所が「アミューズ」であることや、「平成最後の紅白」という特殊事情もあり、サザンが紅白に中継ではなく来場して出演するのではとの期待が一部で広がった。もしこの推測が正しければ、直前になって出場が明かされたサザンも、かなり早い時期に「内定」していたとの見立ても成り立つ。
(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)