「担当者のささやかな抵抗では?」説も
一方で、NHKの担当者は薬物関連で死亡したフェニックスさんが出演していることを知ったうえで、あえてこの作品を選び、「ささやかな抵抗」を示したのでは、という推測を披露する人もいた。逮捕者が出た場合に出演作品の公開や放送が自粛・延期になる動きに対しては、かねてから「過剰反応だ」といった批判があり、NHKの担当者もそうした気持ちを持っているのでは、というわけだ。ツイッターには、
「麻薬使用は悪いが作品は悪くないってNHKからのメッセージだと思うわ~」
「NHKの番組編成担当者のささやかな抵抗では?」
といった声が寄せられている。
ところで、ピエール瀧容疑者は、放送見送りとなった今回の2作品で、どんな役どころだったのか。「ALWAYS 三丁目の夕日'64」(2012年公開)の公式サイトで、主要登場人物の相関図をみると、主人公らとの関係性を示す「矢印や線」で結ばれた14人の顔写真の下に、単独で並ぶやや小さな顔写真が7人分並んでおり、このうちの1人が「氷屋(ピエール瀧)」となっていた。「続・三丁目の夕日」でも同様の役を演じている。