ピエール瀧容疑者の逮捕(コカイン使用の疑い)をうけ、NHKが出演映画の放送を見合わせ、別の映画への差し替えを発表した。ところが、この差し替え映画の出演者の一人が故リバー・フェニックスさんだったことから、ネット上ではツッコミが相次いでいる。
フェニックスさんは、コカインなどの薬物服用が原因で23歳の若さで死亡したことで知られているからだ。ツイッターには、NHKの対応を「コントかよ」と茶化すものから、担当者がフェニックスさんの事を知った上であえて、「作品は悪くない」と差し替え措置への「ささやかな抵抗」を示したのではないか、と推測するものまで多岐にわたっている。
「よっぽどあかんやつやぞ」
NHKは2019年3月14日、ピエール瀧容疑者の逮捕をうけて、BSプレミアムで放送予定だった2作品、「ALWAYS 続・三丁目の夕日」(16日)と「ALWAYS 三丁目の夕日'64」(23日)を別作品に差し替えると発表した。
その結果、16日には「インディ・ジョーンズ魔宮の伝説」、23日に「インディ・ジョーンズ最後の聖戦」を放送する。
このうち、ネットで一部の人が注目したのは、23日の「~最後の聖戦」(1989年公開)の方だ。ハリソン・フォードさん演じる主人公インディアナ・ジョーンズの少・青年期の役を務めたリバー・フェニックスさんが、薬物使用により死亡したことで知られているからだ。
フェニックスさんは1993年に23歳の若さで急死し、当時大きな注目を集めた。その死因をめぐっては、その死から約2週間後に米ロサンゼルス郡検視局が、コカインとモルヒネを致死量を超えて服用したと発表(読売新聞、93年11月13日)し、他の麻薬や薬物についても乱用していたことが明らかになった。
こうした経緯を知っている人たちは、ツイッターで早速、
「瀧よりリバー・フェニックスのほうが、よっぽどあかんやつやぞ」
「コントかよ」
と、NHKの対応にツッコミを入れていた。他にも
「(担当者は)まさか知らないのかな」
といった反応もあった。