MLB元球団職員は「チームのメリットは大きい」
「メジャーで20イニング以上を投げるのは、そう簡単ではありません。大谷クラスの投手となれば話は別ですが、今回の新ルールの定義付けはかなりレベルが高いもの。大谷の影響もあって、現在、メジャーで二刀流を目指す選手がちらほら見られ始めましたが、条件をクリアできる選手は早々出てこないでしょう。大谷だからこそクリアできるものですから」
では、「Two-Way Player」の定義付けはチームにどのようなものをもたらすのだろうか。MLBの元球団職員は次のように語った。
「まだ正式に発表されていないようですが、ロースターが26人に増えることによって投手の枠が13人以内に限定されるようです。引き分けがなく、試合数の多いメジャーでは投手不足が大きな課題となっています。二刀流と認定されれば、投手枠『13』にプラス『1」となるわけで、チームのメリットは大きい。条件は厳しいですが、今後、二刀流を選手に勧めるチームが増えるのではないかと思います」
今季、エンゼルスはケーレブ・カワート内野手(26)の二刀流育成に注力する方向で、レッズのマイケル・ロレンゼン投手(27)も二刀流を目指している。エンゼルスのブラッド・オースマス監督は今後、メジャーにおいて二刀流が増加するだろうとの見解を示しており、エンゼルスがトレンドの最先端を行くことになりそうだ。