職務質問で精神的苦痛 地裁判決「適法」、原告「不当だ」→法律家の見解は

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弁護士「職務質問を拒絶されたら、止めるのが正しい」

   事務所サイトで職務質問について解説している徳永祐一弁護士は、地裁判決が警察法では今回の職質は適法だとしたことについて、「必ずしもダメだとは言えず、そういう法解釈もありうると思います」と話す。

   しかし、服装ぐらいでは警職法の不審事由が見当たらないとして、「職務質問を拒絶されたら、止めるのが正しいと思います」と警察の対応を疑問視した。

   江添さんが牛丼店に入ろうとした点については、こう言う。

「最初からいきなり入ろうとしたなら、立てこもる恐れもありえますが、10分も話し合っているのに、不審だとするのは無理があると思います。警察のやり方に疑問があるので、きちんとやってくれる警察官を呼ぶため110番しようとしたというのは、説明も付くはずです」

   江添さんが時間も費用もかけて訴えていることについては、こう言う。

「危険物がないならリュックの中身を見せればよい、訴訟まで起こすのは得策でない、というのは間違いないでしょう。しかし、こうした社会常識とプライバシーの問題は別です。それだけ世の中に訴えたい、問題提起したいものが江添さんにはあったんだろうと思います。自ら決めたことに対して、社会常識を持ち出すのはどうなのかということです」

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

   訂正(2019年3月15日18時30分):指摘を受け、記事を一部修正いたしました。

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