アンケートが届いていないのに無回答にされた――。地域新聞「タウンニュース」がインターネット上で公開した横浜市議選の調査結果をめぐり、波紋が広がっている。
戸塚区から立候補する無所属新人の広こしゆみこ氏が「不備」を指摘したところ、「事実を曲げて報道することは許されない」と批判を集めている。
「印象操作だし有権者をバカにしています」
タウンニュースは神奈川県と東京多摩を対象とする地域紙。大手紙の折込みや街頭で配布し、216万部を発行する。
物議を醸しているのは、2019年3月29日告示の横浜市議選に向けて同社が実施した「立候補予定者アンケート」だ。立候補者133人を対象に記名式で調査を行い、重要視する政策など計6問の回答を3月13日にネット上で公開した。
その一人である広こしゆみこ氏が3月13日に「アンケートせず無回答って新人も選挙もバカにしすぎて驚きです」とツイッターに投稿。添えられた画像には、広こし氏のアンケートページの回答欄が「無回答」と記載されている。
J-CASTニュース編集部でページを確認すると、14日10時時点で「戸塚区」の欄は削除され、11時30分には再表示されるも戸塚区の各候補者の回答欄は非表示になっていた。
ツイッター上では「事実を曲げて報道することは許されないと思う」「印象操作だし有権者をバカにしています」と批判が渦巻いている。
「事務的なミスが重なってしまいご迷惑をおかけした」
タウンニュース横浜中央支社の支社長は14日、J-CASTニュースの取材に「完全にこちら側の不手際です」と答えた。
支社長によれば、同社への問い合わせなどから社内調査をしたところ、広こし氏へアンケートメールが届いていなかった。受領確認もしておらず「事務的なミスが重なってしまいご迷惑をおかけした」。
無回答と記した候補者はほかにもいるが、同様の不備はなかったという。今後は、不備があった旨とお詫びを明記した上で「戸塚区」の欄を再表示させる予定だとした。
(J-CASTニュース編集部 谷本陵)