東大特有のスクールカースト
姫野さんは東大特有のスクールカーストが存在することも背景にあると同書で指摘。地方の公立高校出身者より首都圏や関西の有名中高一貫校出身者(開成、麻布、筑波大附属駒場、灘、桜蔭など)が幅を効かす。理科三類を頂点に合格最低点が高い類ほど尊敬を集める。また3年の学部進学時の難易度により、学部学科のヒエラルキーが厳然と存在する。そうした複合的な差別構造が東大内部にはあることなども詳しく書いていた。
作品の中で、著者の姫野さんが上記のような東大生の内情をこれでもか、と切り刻んでいることも、東大で同書がベストセラーになっている理由のようだ。10日に合格発表があった東大。新入生は、まず手にする本になるかもしれない。
J-CASTでは東大関連本でこのほか『東大を出たあの子は幸せになったのか』(大和書房)、『東大生の本の「使い方」』(三笠書房)なども紹介している。