ピエール瀧作品、続々と「お蔵入り」か 識者「議論しないで自粛するのは一番よくない」

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「すべての表現をやめるべきなのか」

   人気俳優の逮捕を受け、メディアが対応に追われる中、ジャーナリストの江川紹子さんは13日午前、自身のツイッターで、

「またも過去の作品お蔵入り、収録済み映像も編集し直し消去、みたいなことをやるのか...。薬物自己使用とか被害者がいない事件で、そういう非生産的なことは、もうやめた方がいい」

と指摘。ほかにもネット上では、

「これを機に役者が逮捕されたくらいで作品お蔵入りさせる悪い文化やめようぜ」
「擁護するつもりもないし暴行や性犯罪のように傷つけられた人がいたら話は別だけど、罪を犯した人の過去作品までお蔵入りさせる必要あるのかな?」
「ピエール瀧出演作品のお蔵入り、被害者がいないんだからもういい加減にこんな事やめりゃあいいのに」

などと、作品の「お蔵入り」を危惧する声が相次いだ。

   こうした現状などを識者はどうみているか。J-CASTニュース編集部では13日、メディア環境に詳しいジャーナリストの佐々木俊尚さんに話を聞いた。

「SNS時代になり、犯罪者の演技などが目に見えるのを嫌う人が一定数いる。その考えを受け入れる必要はあると思うが、『すべての表現をやめるべきなのか』は議論しないといけない。テレビやラジオなど、誰でも無料で見られる状態にあるものを自粛するのは、ある程度仕方がないと思うが、名画座や単館系で上映される映画、ネット配信の映画まですべて停止するのは、ちょっとやりすぎじゃないか。議論を踏まえたうえで自粛しているのではなくて、配信しっぱなしにしておくと批判されるのが怖いから自粛している。議論しないで自粛するのは一番よくない」

(J-CASTニュース編集部 田中美知生)

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