「もっと『回復』に力点を置いた報道が広がれば」
こうした現状をどう受け止めているのか。「依存症問題の正しい報道を求めるネットワーク」の発起人の一人にJ-CASTニュース編集部が話を聞いた。
13日の朝に関東圏で情報番組を見たそうで、「がっかりした」というニュアンスの街の声が紹介されており、別の関係者とも「こうした『街の声』報道はやめてほしいね」と意見交換したという。また、J-CAST編集部が確認した、一部の「白い粉映像」報道についても、「やめて頂きたい」と訴えた。一方で、
「(逮捕報道後)仕事が全部NGになる、という状況をそろそろ変えていっていいかなと。(略)隠すのではなく、明らかにした方が治療につながる、という流れで今日の報道で話せれば」(「とくダネ!」コメンテーター、深澤真紀・獨協大特任教授)
といった、ガイドラインで「望ましいこと」に挙がっていた視点を指摘する意見も見受けられた点については、
「薬物報道は、以前と比べれば変わりつつある部分もある、とも感じています」
と評価した。
さらに、「あくまで印象論だが」とことわったうえで、
「まだまだ、薬物依存や逮捕された人物に対してネガティブな報道が多い。もっと『回復』に力点を置いた報道が広がれば」
と要望していた。