「富士急ハイランド」無料化でニンマリ 次の一手は「NARUTO」施設

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首都圏から客を運ぶ相乗効果

   入園無料化はグループの鉄道、バス運営に首都圏から客を運ぶ相乗効果を与えており、2018年4~12月期の運輸事業の売上高が前年同期比5.5%増の153億円、営業利益が15.4%増の20億円だった。

   一方、富士急ハイランドは2019年7月、「NARUTO」をテーマとしたアトラクションを導入する。アトラクションの新設は2年ぶり。NARUTOは週刊少年ジャンプに連載され、テレビアニメ化された漫画作品。主人公の少年忍者が仲間の大切さを感じながら成長するストーリーで、中国をはじめ海外での人気も高い。富士急ハイランドは訪日外国人にも人気の富士山を間近に望めるだけに、新アトラクション導入でさらに訪日客の取り込みを図りたい考えだ。

   株式市場はこうした富士急行の成長力を認めており、三菱UFJモルガン・スタンレー証券が3月4日に目標株価を2400円から3000円に引き上げると、6日には一時前日終値比1.1%(45円)高の4195円まで上昇し、1990年3月以来、29年ぶりの水準に到達。7日も前日終値比2.3%(95円)高の4285円をつけ、その後も高値圏で推移している。今後は新アトラクションの効果などが株価を左右することになりそうだ。

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