「フラクタル」「らき☆すた」などのアニメの監督として知られる山本寛さんが2019年3月4日付で破産手続き開始の地裁決定を受けていたことが分かった。山本氏が11日、ブログで明かした。
山本氏は「予想しなかった動きだった」としている。
クラウドファンディングで制作中の「薄暮」には「影響なし」
代理人弁護士名義でブログに掲載された報告書によれば、過去のアニメ作品の製作費負担をめぐって、制作会社「ウルトラスーパーピクチャーズ」と協議をしてきたという。
しかし、同社が債権者として破産手続き開始の申し立てを行い、山本氏は製作費である1億円を一括で支払うのは難しいため、今回の決定となったとしている。
山本氏はクラウドファンディングで集めた資金をもとに、アニメ映画「薄暮」を制作中だったが、資金は山本氏が管理していていないため「多少のスケジュール変更がありえたとしても、今回の破産事件が影響することはありません」としている。
「山本氏も予想しなかった動きだったこともあり、急なご報告にてご心配おかけしております」とお詫びしたうえで、今後については、「ウルトラスーパーピクチャーズとの関係で山本氏自身が負担した債務であり、債務の内容につき山本氏が問題視されるべき点はありません」「また、山本氏の生活実態やお金の使途についても問題はなく、本件破産について裁判所は山本氏を免責するものと思われます」と見ている。