二郎系と話題のセブン‐イレブン「豚ラーメン」について、ネット上で様々な意見が書き込まれている。
特に、麺を巡って議論が多く、ラーメンへの評価が二分している。
売れ切れが続出だったが、都内で入手して記者が試食
「セブンからやばいラーメンが出てしまった...」
「発売されたら買います!食べます!」
千葉の人気ラーメン店「中華蕎麦とみ田」が監修した濃厚豚骨醤油味の豚ラーメンが2019年1月29日に一部地域を除き全国で発売されることが分かると、ツイッター上などでは、ラーメン愛好者らからこんな期待の声が相次いだ。
この豚ラーメンは、人気ラーメン店「ラーメン二郎」を彷彿とさせる見た目が特徴だ。とみ田のある千葉県内で1月22日から先行発売され、ネット上でもうわさが広がっていた。もやしとキャベツを盛り付け、刻みにんにくを入れて、太い麺であることが二郎系らしかった。
発売当初は、店の発注を上回る需要があり、売れ切れが続出とネット上で報告されていたが、2月中旬ごろから、ようやく入手しやすくなったとの声が出た。
そこで、J-CASTニュース記者は3月5日、話題の豚ラーメンを探して実際に食べてみることにした。
東京都千代田区内のあるセブン‐イレブンに11時過ぎに電話すると、まだ商品があると言われた。急いで行くと、各種チルドラーメンが並んでいる棚に豚ラーメンが2つだけ残っていた。
棚の陳列具合から、すでに1つは売れたようで、入手できたのはラッキーだ。
価格は、税込みで550円。持つと、チルドラーメンとは思えないぐらい、ずっしりと重い。重量は640グラムもある。レジ袋に入れて会社に持ち帰り、7分20秒という説明に従って、500Wのレンジで加熱した。
麺はうどんみたいだが、濃厚なスープがおいしい
野菜の量も多いようだが、チルドラーメンのため、ラーメン二郎のような見た目のボリューム感はない。それでも、1枚あるチャーシューは厚く、麺はかなり太くて迫力があった。
いざ食べてみると、麺がとても柔らかかった。まるで、うどんのような食感だ。しかし、二郎系のような雰囲気は少しあり、特に、まろやかでコクのある濃いめのスープがおいしかった。
麺などの量は、二郎系を期待するとちょっと少なめで、熱量は、706キロカロリーとなっている。
ツイッター上などでは、やはり麺についての意見が多い。
「麺がまるでうどん。ラーメンを食べている感じがまったく無し」
「一番のダメなとこは調理時間中に麺がスープを吸っちゃって麺に味がついちゃうとこかなぁ。。。」
「ニンニクが足りなかった もっとガツンと刻みにんにくを別途付けてくれてもいい」
一方、「セブンのスープはいけてます」「この値段で夜中でもガッツリ食べたい時に食べれる」「値段の割には、かなりおいしいと思います」などと味を評価する声は多かった。
セブン‐イレブンを運営するセブン&アイ・ホールディングスの広報センターは3月5日、意見の多い麺について、J-CASTニュースの取材にこう説明した。
「柔らかい麺というコンセプトはなく、とみ田店主のこだわりの小麦粉を使った熟成麺で、もっちりしなやかな食感を実現したということです」
麺の太さなどについて、「ラーメン二郎を意識して打ち出したことはありません」と言う。今後については、「たいへんご好評をいただき人気の商品となっており、販売を終了する予定はないです」としている。
(J-CASTニュース編集部 野口博之)