ミンククジラやツチクジラが春に出没、過去に衝突例
佐渡汽船の総務部は、海洋生物らしきものについて、「断定はできませんが、過去のケースから考えて、クジラではないかと考えています」と取材に話した。
通常80キロのスピードを出すところ、クジラがいそうな海域では、減速しているという。また、クジラが嫌がる音を出すなどの対策もしているとした。事故当時の天気は晴れ。新潟海上保安部によると、波は1メートルと穏やかで、視界も悪くなかった。
今回の海域では、ミンククジラやツチクジラが確認されており、春に出現することが多いとされている。佐渡汽船では、過去にも、クジラとの衝突はいくつかあったとしている。
全国では、2006年4月に鹿児島湾口で高速船が障害物と衝突し、100人以上がけがをする事故が起きたことがある。
(J-CASTニュース編集部 野口博之)