北朝鮮の朝鮮労働党の機関紙、労働新聞は2019年3月8日付の論評記事で、ハノイで行われた2回目の米朝首脳会談について
「良い結果が出ることを願ってやまなかった内外(各国)は、会談が意外にも合意文がなく終わったことについて、米国にその責任があると一様に主張している」
などと報じた。これまで北朝鮮メディアは、米朝会談を含むベトナム訪問は「成功裏」に終わったと報じ、合意がなかったことには触れてこなかった。
論評では、米国への直接的な批判を避ける一方で、
「唯一、日本の反動層だけは、まるで朗報に接したかのように拍手して憎らしく振る舞っている」
などと日本を批判した。論評記事の見出しは「厄介な島国の国民は天罰を免れないだろう」だった。