菅野リードしきれず「大炎上」の失態
巨人の元監督の堀内恒夫氏は3月4日に自身のブログを更新し、「彼の功績は俺が改めて言うことでもないが素晴らしいものがある。」と前置きした上で、「炭谷を見ているとパ・リーグのピッチャーをリードしている姿にも見えてしまう。今はその辺りを確かめている段階かもしれないが環境に合わせた自分の力を発揮するところまでいっていないような気がするよ。」と綴っている。
炭谷は2006年に西武に入団以来、13年間パ・リーグ一筋。巨人に移籍当初からパ・リーグとセ・リーグの打線の性質の違いに対応出来るかが指摘されてきた。球団関係者は「炭谷はまだ巨人の投手陣のクセなどをつかみ切れていない。その焦りが打撃の不調につながっているのだろう。これからシーズンに入ってセ・リーグの打者と対戦していくが、この分だと慣れるまで時間がかかるでしょう」と話した。
8日行われたオリックス戦では、開幕投手が確実視される菅野智之投手(29)とバッテリーを組んだが、菅野をリードしきれなかった。菅野はオリックス打線につかまり4回を投げて9安打6失点の大炎上。いまだ巨人投手陣のクセをつかみ切れない「勉強不足」を露呈する形となった。
炭谷の出遅れで正捕手の座が大きく近付いた小林だが、キャンプからオープン戦にかけては課題の打撃に明るい材料はない。一方でリード面においては、巨人生え抜きで5年間、マスクをかぶってきたというアドバンテージは大きい。原監督の絶賛ぶりから3・29の開幕マスクの可能性は高まりつつあるが、残り3週間で打撃での結果も求められる。