テレビ朝日社員でコメンテーターの玉川徹氏が同局系の情報番組「モーニングショー」で、詰襟やセーラー服はもともと軍服だったと批判的に解説したことがネット上で論議になっている。
玉川氏は、変えるべきものと位置付けたとして、疑問や批判も相次いでいる。
「明治時代の富国強兵を未だに引きずっている」
2019年3月6日放送のモーニングショーでは、子供のしつけのための親の体罰禁止を盛り込んだ児童虐待防止法改正案の話題を取り上げた。
最近、親の暴力による子供の死亡事件が社会問題になっているが、出演した家族問題カウンセラーの山脇由貴子氏は、明治時代になって軍国教育が定着する中で、力や恐怖で支配する教育が日本に浸透していると指摘した。これは時代錯誤な法律が残っていたからだとし、「なぜ今までこれが放置されてきたのか」と問題提起した。
これに対し、玉川徹氏は、こう理由を指摘した。
「だって、明治礼賛じゃないですか、今の政権だって」
玉川氏は、日本は、明治時代の富国強兵を未だに引きずっているとして、その例に運動会を挙げた。「生徒全員が強制的に1つの場に集まって行進とかさせられる」と述べ、その起源は一般人を対象にした明治政府の軍事教練だとした。
さらに、制服についても言及し、こう主張した。
「中学になると学生服、あれ詰襟ですよね。それから女子セーラー服。みんな軍服じゃないですか、もともと。そういうふうなしっぽを、ず~っと未だに引きずっているところがあるんですよ」