会長は活動に手ごたえ
団体は15年4月に設立され、現在は埼玉在住の6人で活動する。会社員の永谷晶久会長(37)は3月6日、J-CASTニュースの取材に、設立の理由をこう話す。
「地元である埼玉県入間市の地域活動をする中で、地元がほかの地域に比べて『うどん屋さん』が多いことに気づきました。ちょうどその時期に某テレビ番組で埼玉県のうどんの生産量が全国第2位という事実を知りました。みんなで埼玉県のうどんを食べれば地元も盛り上がり、ひょっとしたら1位になれるのではないかなと思い、会を設立して活動していくことにしました」
活動は主にSNSでの情報発信や、友好団体(東京大うどん部、女子美術大うどん同好会)とのうどん打ち体験や食べ歩きツアーの企画だ。取り組みは着実に成果を上げ、「15年4月当時は、埼玉県がうどんの生産量全国2位ということを町のうどん屋さんでも知らない人が多かったです。ですが、最近はこの事実が少しずつ浸透してきた印象を受けます」(永谷会長)
2月22日に公開された埼玉県の自虐シーンあふれる映画『翔んで埼玉』も、「政権奪取」を後押しする。西武鉄道広報部によれば、今年で3回目となる「うどんスタンプラリー」は例年に比べて若年層の参加者が多い印象だという。「おそらく『翔んで埼玉』とのタイアップ効果かなと思います」(担当者)。
同社もうどん県・埼玉の確立に前向きで、「うどんで注目していただいて埼玉県にお越しいただければ」と期待を込める。
今年は『翔んで埼玉』効果で、念願成就なるか。永谷会長は「埼玉県の方々が地元である埼玉県に注目している今だからこそ、この『うどん文化』をより大きく発信する事が大切」と"布教"姿勢を強める考えだ。
(J-CASTニュース編集部 谷本陵)