「ジップロックを財布にしてたら上司に怒られれた」(原文ママ)――こんな一文が、今ネット上でちょっとした話題になっている。
ジップロック(Ziploc)といえば、ファスナー付き袋の代表的なブランドだ。食品の保存や調理、小物の整理など、さまざまなシーンで活用される。
「社会人として非常識」「取引先に見られたらどうする」
上記の一文の筆者も、愛用者の一人だ。なんとこの人物は、ジップロックのSSサイズを「財布」として使っているのだという。
ところがそれを見かけた上司は、こう叱った。
「社会人として非常識」
「取引先に見られたらどうする」
さらに、「そんな財布つかってたら合コンで頭のおかしいやつだと思われるぞ」と追い打ちをかけた。ショックを受けたこの人物は2019年3月4日、ブログサービス「はてな匿名ダイアリー」に匿名で事の経緯を投稿、「一般常識としてジップロックを財布にするのっておかしいですか?」と問いかけたのである。
この文章は、姉妹サービスの「はてなブックマーク」でも6日までに600人以上がブックマークするなど、大きな話題に。ツイッターでも多くの反響があったが、
「落とした時に自分のものだと証明するのがえらい難しいと思うんだけど」
「所詮ビニールで頻繁且つ長期的に開け閉めするには耐久性に難があるから財布には向かない」
「別に良いけど二度見はするかなあ。あと破れそうw」
など、首をかしげる声が続出した。
あの平野レミ、パリス・ヒルトンが...
一方で、「ジップロック財布っていいよね。 軽いし」「軽量、防水。知り合いが使ってて速攻で真似た。自転車で出るとき」など、自分も使っている、というツイートも少なくない。
実際、著名人の中にも「ジップロック財布」の愛用者が存在する。もっとも有名なのが、エキセントリックなキャラクターでおなじみの料理研究家・平野レミさんだ。平野さんは2010年にツイッターで、
「みんなからバカにされるけど、私の財布はジップロックなの」
と突然告白した。「ふにゃふにゃでどこにでも入るし、小銭はこぼれないし、中身が一目で分かるでしょ」と使い勝手を高く評価、「この年になってやっと自分にピッタリのブランドに出会えたわ。やっぱりキッチンにあったのね!」と喜びを見せていた。
もう一人、「ジップロック財布」ユーザーとして知られるのが、米国のセレブ、パリス・ヒルトンさんである。そのゴージャスな私生活がたびたび話題になるパリスさんだが、2009年、買い物中に目撃されたのは、紙幣や硬貨を無造作に放り込んだジップロックを財布代わりにする姿だった。セレブの意外な側面として、当時メディアでもちょっとした話題に。
「ジップロック財布」。さて、あなたはアリだろうか、ナシだろうか。