「戦前および戦中に日本の当局に協力した関係者を反民族主義者として批判する用語」
日本国内では、これを「反日」の一環だと受け止める向きもあるが、日本政府はそうは受け止めていない。菅義偉官房長官は2月26日の記者会見で、文氏の閣議の発言について
「韓国の独立運動の歴史の記憶や独立運動家の役割について強調する文脈の中でなされたと承知している」
として、こういった文脈の「親日」は
「戦前および戦中に日本の当局に協力した関係者を反民族主義者として批判する用語であり、日本語で言うところの『親日』とは意味が異なる」
とした。なお、日本語の「親日」の意味は「外国または外国人が日本に好意をもっていること」(広辞苑第7版)だと定義されている。
3月1日の演説についても、野上浩太郎・官房副長官は、演説では徴用工の問題や慰安婦問題に関する言及はなかったことや、「対日関係・日韓協力の重要性」に関する言及があったことから、
「日韓関係は引き続き非常に厳しい状況にあるが、政府としては 様々な問題についての我が国の一貫した立場に基づいて、引き続き韓国側に 適切な対応を求めていく」
と述べるにとどめた。
(J-CASTニュース 工藤博司)