駆け込み乗車を「とびこミンチカツ」で注意 JR西日本の「マナー啓発コンテスト」が話題に

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   JR西日本がマナー啓発のコンテストを実施し、結果を発表したところ、インターネット上で「ブラックジョークが過ぎませんか」といった声が寄せられる騒ぎがあった。

   同社は「ちょっとちょっと!なマナーいきものコンテスト」と題して、マナーを表す言葉と生き物の名前を掛け合わせたオリジナルの標語・イラストを募集。審査の結果、佳作のひとつに「とびこミンチカツ」という作品が選ばれ、これが2019年2月末ごろからツイッターやネット掲示板で拡散していた。

  • コンテストの受賞作品は「ちょっとちょっと!なマナーいきもの」アドトレインに掲出されている(JR西日本のプレスリリースより)
    コンテストの受賞作品は「ちょっとちょっと!なマナーいきもの」アドトレインに掲出されている(JR西日本のプレスリリースより)
  • JR西のギャラリーサイトに掲載されたコンテスト佳作「とびこミンチカツ」
    JR西のギャラリーサイトに掲載されたコンテスト佳作「とびこミンチカツ」
  • コンテストの受賞作品は「ちょっとちょっと!なマナーいきもの」アドトレインに掲出されている(JR西日本のプレスリリースより)
  • JR西のギャラリーサイトに掲載されたコンテスト佳作「とびこミンチカツ」

「にもつをざせきにオクトパス」「よっぱらイカ」などの中に...

   「ちょっとちょっと!なマナーいきものコンテスト」では、駅ホームや電車内で見かけがちな、思わず「ちょっとちょっと!」と言いたくなるようなマナー違反の例を、生き物をモチーフにした標語とイラストでユーモアに表現した作品を募った。マナー向上を意識づける取り組みで、18年7~8月に作品を募集すると約1200点が応募。同11月末に優秀賞6作品と佳作18作品が発表された。

   優秀賞と佳作は19年2月24日から約1か月間、「アドトレイン」と題したJR西の電車内で掲出されている。また、拡大画像などが見られるギャラリーサイトもオープンしたため、多くの人の目に触れるようになった。

   するとインターネット上で佳作の1つ「とびこミンチカツ」が注目されることになった。駆け込み乗車の危険性を指摘したもので、イラストは名前のとおりミンチ(メンチ)カツに顔と手足が描かれている。

   ほかの受賞作品は「にもつをざせきにオクトパス」、「アシパカ」(脚を開いて座る人とアルパカを掛けたもの)、「よっぱらイカ」(泥酔してホームから転げ落ちそうになる人とイカを掛けたもの)など、「マナーいきもの」のとおり生き物をモチーフにしている。その中で上記作品は異彩を放っているとともに、「飛び込み」と「ミンチ」で危険な想像をしてしまった人も少なくないようで...、

「JR西日本さん、とびこミンチカツは発想が黒すぎませんかね......?」
「JR西日本のマナーアップキャンペーンの絵・・・とびこミンチカツってありますけどさすがにブラックジョークが過ぎませんかww」
「とびこミンチカツ パワーワード誕生」
「セレクトしたJR西のセンスに脱帽」
「不謹慎すぎて笑った」

といった声がツイッターで相次いだ。

「子どもらしい自由な発想が評価されました」

   一体どういう趣旨でこの作品を佳作に選んだのか。JR西の広報担当は3月5日のJ-CASTニュースの取材に、

「お子さんが応募した作品で、子どもらしい自由な発想が評価されました。イラスト自体も一生懸命描かれており、色の塗り方も良いということでした。そして『駆け込み乗車』への啓発を端的に表現しているところも目を引きました」

と答えた。

   「ブラックジョーク」といった声もあがっていることについてどう思うかを聞いたが、「うーん」と少し言葉に詰まった後、「特段コメントはできません」とのことだった。

   なお、上記ギャラリーサイトの掲載作品は5日までに、大阪芸術大学の学生による作品に切り替わっており、現在は同ページ上でコンテストの優秀賞・佳作を閲覧できない状態になっている。これは「『ちょっとちょっと!なマナーいきもの』キャンペーンのいろいろなコンテンツをご覧いただけるよう、定期的に更新しているものです」(広報担当)ということで、インターネット上で注目を集めたのとは無関係という。

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