人気アイドルグループ「嵐」のライブツアーについて、ファンクラブの既存会員から抽選についての不満の声が、ツイッター上などで相次いでいる。
「既存」が優先のはずなのに、新規会員が当選して自分が落選するのは納得できない、というのだ。真相はどうなのだろうか。
「こちとら10年以上入ってるんだぞ!」
「にわか」と既存会員から呼ばれる新規会員が増えたとされるのは、嵐が2019年1月27日、20年末で活動を休止すると発表してからだ。
スポーツ紙の報道によると、嵐のファンクラブ会員は、その直後に約10万人が増え、約250万人に達したという。
嵐は、18年11月16日の札幌ドームを皮切りに、結成20周年を記念したグループ史上最大規模というライブツアーを行っている。同年末に19年4~12月の追加公演が発表され、休止発表翌日の1月28日から2月8日まで申し込みを受け付けて、その一部当選発表が3月1日にファンクラブのサイトであった。
すると、ツイッター上では、新規会員だという人から「当選した」という報告が次々に書き込まれ、落選した古参の既存会員からは不満の声が噴出した。
それは、ファンクラブ内のサイトで、受付開始の1月28日に「抽選については、既にご入会されている方を優先とさせていただく予定です」と新規会員向けに告知があったからだ。
「は??にわかは散れ」「こちとら10年以上入ってるんだぞ!」「嵐のライブは純粋なファンだけ行けばいい」「新規当選0にするくらいでやってもらわないと」などと疑問や批判が相次いでいる。
「当落の情報は出していないので、回答は控えたい」
ある新規会員はツイッターで、8月30日の京セラドーム大阪の公演が当選したと報告したが、その日が嵐メンバーの松本潤さん(35)の誕生日と気づかなかった。すると、落選した松本さんのファンがかわいそうだ、と非難の書き込みが相次ぐなどしており、当選した新規会員も一部でバッシングを受けているようだ。
残りの当選発表は、3月13日に予定されているが、今度こそは既存会員を優先してほしいとの訴えが続出している。
もっとも、新規会員の当選者はごく一部で、本当のところは既存会員が優先されているのではないかと冷静に見る向きも多かった。中には、新規会員は落ちて既存会員だけ受かったというツイートもあった。
ジャニーズ事務所の宣伝部は3月4日、J-CASTニュースの取材に対し、次のように答えた。
「どのような経緯で決めているかなど、当落のことにつきましては情報を出していませんので、回答を控えさせていただきたいと思います」
(J-CASTニュース編集部 野口博之)